パワハラを行う人はそのような人を見つけ出しパワハラ行為を行い、拒否されないからエスカレートする悪循環の傾向があります。
この記事ではパワハラの前兆を感じた時にしておきたい最低限の自衛方法をご紹介します。
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パワハラの前兆について
パワハラを行う人の多くの精神プロセスは
- ①すべての部下に注意が向いている状態
- ②特定の部下のマイナス面に注意が向いている状態
- ③ネガティブな感情がたまる段階
- ④パワハラ行為に及ぶ状態
と分けることができ、②または③でみられる行動を紹介します。
心当たりがある方は自衛の準備をおすすめします。
勤務時間外の電話
(緊急でやむを得ない時を除き)退社後や休日に平気で電話をかけてくる人はかなり怪しく他人のプライベートや精神的健康に配慮できない性質が見受けられます。
中には職場での見せしめ的に電話をするという悪質な動機から電話を掛ける人間もいます。
会話が成立しない場面が増えてくる
仕事という共通認識があるにもかかわらず会話が成立しないという事は「どちらかが知識不足」「取り組み方が大きく異なる」というケースもありますが、この場合は「自己中心的に強引に話を進めよう」という意思があるかどうかに注意を向けてみてください。
その結果、会話がどこか成立していない場合、不健康な動機や目的から会話が成立しないことが考えられ、後々パワハラが発生する可能性があります。
電話やメールのレスポンスが遅くなる
あなたに対する連絡の優先順位が下がっている状態です。
もう少し突き詰めるとあなたに対する敬意が下がっている状態です。
この状態であなたにはレスポンス速度を求めだしたらパワハラはそこまで来ています。
話を遮る
話を遮る行為もあなたに対する敬意が下がっている証拠です。
「あなたの話より自分の話のほうが価値がある」と思っているか「あなたの話を聞きたくない」というサインです。
「会話はキャッチボール」という言葉がありますが、ビジネスを野球に例えるならキャッチボールができない人と野球をしないといけないという事になります。
揚げ足を取る回数が多くなる
揚げ足を取る行為は相手を下げる事で相対的に自分を上げる行為であり、尚且つ、あなたのマイナス面に注意力が集中している状態です。
パワハラの準備が完了したと認識した方が良いかもしれません。
パワハラを行う人の心理を知り精神的優位を保つ
パワハラ行為を行う人は一見怖い人に見えます。
そのため恐怖心を抱いてしまうと適切な対処を行えなくなるので
まずはパワハラを行う人の心理を理解することで精神的優位を保ち、対策の下地を整えましょう。
パワハラを行う人に見られる一般的な特徴
- 1、圧倒的に自分に自信がない
-
パワハラ行為を行う人は、一見自信があるように見えますが実は自分に対する自信がないのです。
内面では「他人から嫌われたらどうしよう」「能力がない人間と見られたらどうしよう」と不安・恐怖に覆われビクビクしています。このような自信のなさは幼少期の承認欲求が満たされていない反動が影響を与えているといわれておりコンプレックスから自分を守るために攻撃行動に出ます。
部下からの意見を攻撃と認識し「自分の間違いを認めたくない」「間違いを指摘されるかもしれない」という恐怖からパワハラ行為で押し切ろうとします。
- 2、自分の価値が脅かされる恐怖を感じている
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自分の価値を肩書に依存しているため、自分より優秀な部下には恐怖を感じ、生産性の低い部下には「こいつのせいで自分の評価が下がる」と攻撃を行います。
攻撃の手が執拗であればあるほど内側にある恐怖心は大きいのです。
- 3、自分より上位の人間に非常に弱い
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パワハラを行う人は自分より立場の弱い人間に攻撃し自分の価値を守りますが、自分より立場の強い人の評価に敏感です。
そのため上位の人の評価を得るため・自分の利益と保身のために、部下を恐怖でコントロールし働かせようとします。パワハラを行う役職者は、部下の犠牲の上に評価を得て現在の役職にすがる卑劣で悲しい人間なのです。
逃走ラインを決めておく
あなたがパワハラ行為に抵抗する事がとてもエネルギーが必要でも、攻撃者が転勤や退職まで待つのはその何倍もエネルギーが必要です。
また、小さな圧力から徐々に恐怖心で縛られると冷静な判断ができなくなるので予め「ここまでしか我慢しない」というラインの線引きを決めておきましょう。
- 3回以上、不当に怒鳴られたら
- ありえない責任転嫁をされたら
- (押されるなど)軽度でも暴力を振るわれたら
上記のラインを超えてきたら「転職する」「相談窓口に相談する」と決めておかないと事態が泥沼化してしまいます。
証拠の確保
第三者に助けを求める際や訴訟などで場面で大切になるのがパワハラの証拠です。
証拠がなければ第三者も救済の糸口がつかめません。
そのため「これってパワハラかな?」という微妙な言動や行為でもとりあえず記録に残しておけば後悔することは避けれます。
チャット・メール・動画・音声など自分で密かに置いておくこと自体は誰の迷惑にもなりませんのでこまめに残しておきましょう。
チャットの場合は相手側から削除可能なものもあるのでスクリーンショットを取っておくようにし、
特に音声は動画ほどハードルが高くなく、声で誰かわかるので積極的に残しておきましょう。
まとめ
パワハラに抵抗するのは大きなエネルギーが必要ですが、我慢する事はその何倍もエネルギーを消耗します。
抵抗できなくても
- 具体的な我慢の範囲を決める事
- 証拠の確保
を行っていれば恐怖で縛られて身動きできない状態を避け、対策の準備を整えられますので是非行ってみてください。
自己承認できていない人間(ハラスメント加害者)のマウントの道具に利用されるのは、あなたの人生が可哀そうすぎます。
自分を救わない人間を周りは救えません。
自分を大切になさってください。