パワハラを受けても「自分が弱い」と責めてはいけない!精神的苦痛・ショックの正体

コラム
パワハラを受けてショックを受けても自分を弱いと思ってはいけません。
誰しも言葉に対し感情は揺れ動かされるのです。

その構造とリカバリーする方法を知っていればショックや恐怖と仲間になれます。

パワハラは屈辱的 悔しいと思うのは当然のこと

  • 行き過ぎた指導
  • 威圧的な言動
  • 罵声や怒号
  • 人格否定

をされるとショックを受け委縮してしまいます。

パワハラは権力的優位を背景に行われるので反撃がしずらい性質があります。
反撃ができない状況での罵倒ほど屈辱的なものはありません。

最も防がなければいないことは、怒鳴られて委縮して普段しないようなミスをする→怒鳴られる→ミスをする…
というループにハマらないようにするという事です。

「言い返せなかった自分は心が弱い」と自分を責めてしまいますがそれは間違いです。
メンタルが強く見える人の正体や、威圧的な言動をする人の心理を知ることで委縮しないようになります。

メンタルが強そうな人の考え方

あなたが自分を責める原因を考えてみましょう。

「自分は心が弱い」と評価してしまう背景に誰かとの比較はありませんか?
その比較対象は怒鳴られても動じず冷静な対処をできる像は、ドラマやアニメのキャラかもしれませんし、実際の人物かもしれません。

ドラマやアニメはもちろん創作なので比較の対象にすることに意味がありません。
実物の人物を挙げても、他人の心の中を体験することはないので、一見すると怒鳴られても負けない人・メンタルが強い人は怒声に動じていないように見えます。

ですがごく一部の特殊な人を除いて、どんな人でも怒声にさらされるとストレスにさらされショックを受けます。
人間には感情があり、感情は入力された信号に対し反応します。

どんな人でも怒鳴られるとショックを受けるし、好きな人を見るとドキドキします。
あなたと同じなのです。

メンタルが強く見える人は、

  • ショックを受ける大きさが小さい
  • ショックからのリカバリーが速い
  • ショックを受ける事実を予見している
  • ショックを受ける事実の対処法を知っている

という要素をいくつか兼ね備えています。

ショックを受ける大きさが小さい

ショックからのリカバリーが速い

誰でも怒鳴られるとショックを受けますが、人により受け取るショックの大きさは違います。
これは解釈の違いや価値観の違いによるものです。

怒鳴り声に多少慣れている人や、万が一暴力に訴えられても対処できる備えがあれば恐怖に依存しなくなります。

一方恐怖に依存してしまうと

  • 視野が狭くなり
  • 相手は調子に乗ってエスカレートし
  • 恐怖を自己で倍増

させてしまいます。

すぐに価値観を書き換えることは少し難易度が高いですが、解釈の変更は実行するとすぐにでも効果が出ます。
後述しますので恐怖に依存しない解釈を身につけましょう。

ショックを受ける現象を予見している

ショックを受けているという状態は一種のパニック状態で冷静ではありません。
視野が狭く不快な状況から抜け出すために心地いい状態(怒られない状態)に意識が向かうよう、怒鳴る攻撃者はこれを計算しあなたをコントロールしようとします。

ショックからのリカバリーが速いという事は冷静な状態に戻れる時間が速いという事です。
リカバリーを早めるコツは、「起こっている現象を構造として見る」という点です。

怒鳴られたことを主観・感情で受け止めず、

  • なぜこの人は怒鳴るのか?
  • このミスに対しこんなに怒鳴る必要があるのか?
  • 怒鳴る背景はなにか?
  • 怒鳴ることで何を解消させようとしているのか?
  • マネジメント能力を怒鳴ることでごまかそうとしていないか?

とできるだけ客観的にメタ認知することで相手の感情の伝播を抑え、冷静に戻ることができます。

ショックを受ける現象の対処法を知っている

物事には前兆があります。
そして前兆をしれば覚悟できる時間があります。

覚悟をすることでショックを小さくしすることができます。

ショックを受けても大丈夫な理由

目の前のトラブルも解決方法や工程が理解できていれば心の揺らぎを抑えることができます。

  • どんな時にこの人は怒るのか?
  • どうすれば機嫌が収まるのか?
  • またはパワハラを会社に相談するにはどんな方法なのか?

という対処方法・知識を心得ているかどうかでリカバリーを早くすることができます。

怒鳴る人の心理

行動のヒント

怒鳴られても大丈夫な人の誤解を解けましたでしょうか?
仕事ができるほど自己のメンタルを一定に保てるよう工夫をしています。

次に委縮しない様にする解釈の書き換えの第一歩として大切なことが
「怒鳴られたショックであなたが自分自身を責めないこと」です。

  • 怒鳴られてる自分が悪い
  • 人前で怒鳴られて恥ずかしい

と自分を責めて、その場しのぎで「すみません」と言ってしまい、後から冷静になって、モヤモヤとした感情や敗北感を感じて、それを引きずると自信を無くしミスをするループに入ってしまうという事です。

感情は信号の入力に対する結果と言いましたが人が怒るにはボルテージを上げることが必要です。
相手が感情的になる起点(指摘するポイント)を無くす、または減らすことができれば怒鳴られる機会がぐっと減ります。

大切なことはあなたが成長するために必要な反省は行い、自分を成長させることです。
本当の反省とは、相手が怒鳴ってる本当の原因を見つけ対処法を見つけるという事です。

怒鳴られているのはあくまで不快な現象なので、しっかりと聞いてるふりをして怒りのボルテージを消化させてしまい、原因の解決に目を向けましょう。
ボルテージを下げるキーワードは「共感」です。

ショックを受けた時のリカバリー方法

怒鳴る人の心理は大きく分けると

  • 恐怖であなたをコントロールしたい
  • 怒声をあげる事でフラストレーションを解消したい

という点に分かれます。

「怒声をあげる事でフラストレーションを解消したい」という点に関しては、感情の原因を言語化できていなかったりマネジメント能力の不足が挙げられますが
分かりやすく言うと、精神的な生理現象をコントロールできないという事になり、子供がお漏らししている状態に近いで、本来ならビジネスの場に立つ素養が不足しているのです。

それでも理不尽な叱責が続く場合は

ですのでショックを受けた時の解釈の書き換えによるリカバリー方法は

  • まずあなた自身が反省するべき点は反省し、再発の防止方法を探ると決心する
  • そのうえで攻撃者のボルテージがたまらない様にアンテナを張る
  • 怒鳴られた時は可能なら内容を録音する
  • 怒りのボルテージを消費するように共感を持って謝る(ふりをする)
  • 上司が去った後「目の前で(感情の)お漏らしをされてしまったから距離を保って、もう目の前でお漏らしされない構造を作ろう」と考える

という流れになります。
「もう目の前でお漏らしされない構造を作ろう」という考えが大切で、構造が同じである以上、現象の結果は同じパターンが多いのです。

それでも理不尽な叱責が続く場合は

仕事のやり方や報告の段取りなどあなたが改善できることを、してそれでも理不尽な叱責があるようであれば、上司の側に問題がある事が周りにも露呈している段階でしょう。
もうその段階になればあなたは手を尽くしましたので

  • 上司が冷静な時(尚且つ疲れているとベスト)に「罵倒や人格否定の指導は今後受け付けません」と伝える
  • 録音内容と、あなたの改善内容を基に上司の上司に相談をする

という行動をとって問題の解決を図りましょう。

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